サッカー日本代表がワールドカップ予選1位通過を決めた夜、野球の巨人戦は関東地区で記録的な低視聴率「5.0%」を記録した。ゴールデンタイム2時間使ってたった5.0%、となると番組的には大失敗。連ドラだったら打ち切り間違いなしに違いない。別に、サッカー日本代表の試合だって26.0%と大したことないのに、なんでこんなひどい結果になってしまったのだろうか?
その理由として、いくつかマスコミで語られているものについて、ちょっと考えてみる。
●巨人が弱い
チームが弱くなればファンも当然減るわけで、テレビで見る人も少なくなる。とはいえ、周りを見渡してもそれなりに巨人ファンはいるので、ここまで急激に落ち込む理由にはならないような気がする。
●そもそも野球人気が落ちている
サッカーなどの人気に押され、野球人気が低下しているのは確かだろう。でも、世界陸上に視聴率で負けるほど野球人気がない、とはちょっと思えないのだが...。私は陸上競技が大好きだが、陸上好きに出会う確率は巨人ファンよりはるかに少ない(駅伝、マラソンを除いて)。
●堀内監督が問題
週刊誌などによると、「視聴率低下は堀内のせい」という意見も一部にあるようだ。でも、堀内監督に巨人を弱くした責任こそあれ、それ以上の責任はないだろう。さらに、個人的には巨人が弱くなった原因も、堀内監督の能力以上に、ほかの部分の問題が大きかったように思う。この点については、機会を見てまた別に書きたい。
●やっている時間帯が悪い
夜7時から野球を見るためには、仕事を5時に終わって帰らなくてはいけない。いまや、そんな優雅な仕事をできる人が減っているのかもしれない。ただ、同じように7時からやっているサッカー中継がそこそこ視聴率稼げているわけだから、あまり理由にはならない気がする。むしろ、次のポイントの方が重要だと思う。
●試合途中からしか中継しないし、途中で打ち切る
巨人戦を見たい人にしてみれば、試合途中から中継が始まり、いいところで終わってしまうような地上波中継は魅力的ではないと思う。こんな状況では、本当に見たい人はフル中継のCS放送に移り、そうでもない人は「ニュースでちょっと見ればいいや」となっているのではないだろうか。
実際「プロ野球視聴率データベース」を見ても、(ニュース中断があるとはいえ)地上波フル中継のNHKが視聴率では健闘している。
●巨人以外の野球ファンが巨人戦を見なくなった
個人的には、これが一番大きいと思っている。例えば、私の父はウン十年来の阪神ファンなのだが、以前はヤクルト-巨人だろうが広島-巨人だろうが巨人戦を見続けていた。なぜかというと、巨人戦を見ていれば阪神の途中経過がわかるから。当時は、私の住む関東で阪神の途中経過を知るためには、大阪のラジオを聞くかテレビで巨人戦を見る(もしくはラジオで聞く)しか手段がなかったのだ。
ところがいまや、CS放送なら全国どこでも12球団の野球中継をすべて見ることができるので、わざわざ他球団ファンが巨人戦を選ぶ必要はない。私が実家でも、CATVを契約した2000年以降は阪神戦を毎試合見られるようになり、巨人戦など「チラッとしか見ない。それもたいてい巨人が負けているとき(笑)」という状況らしい。
というわけで、私は巨人戦の視聴率低迷について、巨人の成績不振は大した原因でなく
・野球ファンがすべて巨人ファンと勘違いしたうえ、その巨人ファンからも不満が出る番組編成
の方により大きな問題があると思う。
とすれば、どんな対策があるのか。次回は、私なりに考えたことをチラット書いてみることにする。