July 10, 2005

10,000分の2秒差

7月に入ると、私の日課はもっぱら自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」を毎晩観戦することになる。22日間にわたって、毎日のように200km近い距離を走り続けるこの自転車レースは、レースだけで考えると1発2時間で終わるマラソンや、1日8時間ぐらいで終わるトライアスロンよりはるかに過酷な持久レースである。最近はJSkySportsが毎日のように中継してくれるため、私も7月になると毎日3時間、日によっては7時間ぐらいも自転車レースを見続けてしまう。
で、今日もいつものようにレースを見ていたのだが、約230kmを走ったあとのゴール前で、2人のサイクリストが猛烈な1位争いを展開。最後は、ほとんど同時にゴールラインを切った。
で、当然のごとく1着については写真判定になったのだが、最終的に出た着差差がなんと0.0002秒! これには、私もちょっとびっくりした。

かつて、ミュンヘンオリンピックの水泳競技で、1位と2位の差が1000分の2秒差ということがあったが、10,000分の2秒、というのははじめてのことではないだろうか。
ただ、レース後Webで公開されているパトロールフィルムを見ると、この判定にちょっと???と思えるところがある。写真上では確かに1位のヴェーニング(ラボバンク)が2位のクローゲン(T-モバイル)をそれこそ「紙一重」の差でリードしているのだが、写真上では両者ともゴールラインに達していない。レース展開上では、クローゲンの方がいったん抜かれたあとでまくり返す展開だったため、実はゴールラインで「紙一重」の差が逆転していたかもしれない、とも想像できるからだ。今後、この0.0002秒差については、正しかったのかどうかも含めて、かなり議論になりそうな気がする。
私としては、無理無理0.0002秒差の判定などせず、同着でけりをつけた方がよかったように思うのだが...
なお、ほかの競技についていえば、陸上競技では1000分の1秒まで写真判定しているが、それでもときどき同着、という事態が起きている。ミュンヘンで1000分の2秒差の判定をした水泳に関しては、その後「1000分の2秒という差が果たして意味を持つのか」という議論が沸騰し、現在ではわざと100分の1秒まで時計の精度を落とし、それ以下の差では同着にしている。

投稿者 kenichi : 5:25 AM